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学校授業中にデジタル端末で遊ぶ生徒たち

読売新聞の「再考デジタル教材」(広がる懸念)という

・デジタル教材も使用して分かりやすくなったはずなのにテスト結果が落ちている
・デジタル端末を適切に使えていない現状
・結果、QRコード活用状況の低下
・小学校の特に低学年では積極的にデジタルを活用する必要がないと思う

ということが書かれている記事でした。

目次

QRコードは以前の3.5倍に急増

現行の小中学校教科書は、以前に比べ3.5倍に増え、

5教科平均で、小6は392個。中三は491個もあります。

QRコードを読むことで、
動画・画像、グラフを「見る」「動かせる」、といったことができ、補助教材の位置づけ。

これは確かに便利なものです。

著書

子どものスマホで「困った!」を防ぐ

スマホの与え方・使い方の教科書(産業能率大学出版部)
子育て共育アドバイザー/学習塾塾長 野本一真著
紀伊国屋書店ランキング1位書籍

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にも書いていますが、

デジタル端末は【道具】であり、便利に使えばこれほど有用なものはありません。

学生時代にこういったものがあれば、
もっと学習し易かっただろうな、と思うものです。

ただ、
【使い方次第】です。

学校授業中に好きな動画を見るといった行為が発生

この記事にも
「デジタル端末を適切に使えていない現状がある」
という記載があります。

都内公立小の20歳代女性教員は
「抜け道だらけ」とため息をつき、

授業中にアイドルやバンドの音源を聞いたり、
教育委員会の制限をすり抜けて動画サイトを見たり、
「授業が静かでも関係ないことをしているのでは、と不安になる」とも。

これは確かにあるでしょう。

私が経営する学習塾で生徒と話しをしていると、

本来であれば、規制がかかってエラーするところが・・・

得意げに
「抜け道があるんだよー(^^♪」


話す生徒が1人や2人ではありません。

もちろん、
教育委員会も対策を講じるでしょうから、
その抜け道がいつまでも続けることができるということはないでしょうが、

安心フィルターやペアコントロールのように、
その時々に抜け道が存在する。

誰かが抜け道を発見すると、それを友達に教え、友達もそれを使う。

話しを聞いていると、
よくもまぁ、そんな方法見つけたな、と思うところですが、
子どもは、
こういったところには貪欲であり、向こう見ずなのでチャレンジします。

QRコードを活用しない教師の割合が増えている?

財務省が2023年度にQRコード活用状況を調べたところ、

「ほぼ使っていない」「あまり使っていない」と回答した割合が
英語:59%
算数・数学54%

という結果だったそうです。

その理由は、
・別の教材の方が有効
・授業中に扱うには時間的に無理がある
といった意見が多かった、と。

生徒の自慢げな話し方から考えても、
生徒の不正使用含め、上手く扱えないというのが実情ではないか?と思えます。

デジタル端末・デジタル教材・スマホも「使い方次第」

デジタル端末・デジタル教材・スマホも「使い方次第」
上手く使えばこんなに便利なものはありません。

例えば、
進路を決めるといっても、
私の時代は情報が限られていました。

どういった職業があるのだろう?と思っても、
大人からの口伝がメインとなります。

それは今も変わらないですが、自分で調べることもできます。

<先日あった一例として>

中三で卒業した卒塾生が
高校で受けた学生支援機構の奨学金の話しを聞いて
入学時納入金100万の支払いに間に合わないから、もうどうしようかと思って・・・。

親にも支払うお金はないよと言われ、
就職を選ぶにも今からでは遅いと言われ
(高校があっせんする就職)
行きたいと思った専門学校を諦め、無理だと思ったらどうでもよくなってしまった、とのこと。

実際は、
どうでもよくなったわけではないでしょう。

なぜなら、
卒塾生は永年サポートである私の所へ相談に来たからです。

聞いていると、
高校の説明内容がそもそもどうなの?と思いましたが、

専門学校や短大の中には、
「入学金分割納付」
「入学後の延納(JASSO奨学金申請等を証明して、入金猶予)」
「分納制度(複数回に分けて学費を納める)」
といった
支援制度を設けている学校はたくさんあります。

そのことを伝え、
自分でネットで調べ、足を運ぶようアドバイスしました。

自分で調べ・・・。私が学生の頃ならどうしていたのでしょうかね。

話しを戻して、
学校の授業においては、
文章を読むのが苦手な生徒、そもそも嫌気を持っている生徒にとって、
動画や画像を見て、グラフ等動かすことが出来るのは、理解度が高まると思います。

ただ、
「理解度が高まる」=「わかる」であって、「できる」とは大違いです。

「わかる」と「できる」を同じ言葉のように使っている方が多いですが、

現行のテスト方式の場合、

知ったことを覚えて書けますか?

というテストです。

いくら、
分かりやすく知った(わかった)としても、

覚えるという練習をしなければ、書けるわけはありません。

様々な状況を受け、
たった数年前と比べても、部活の時間も圧倒的に減り、家での時間が増えました。

学校での授業が分かりやすくなり、
家での練習で定着をさせる。

こういった流れが必要だと考えます。
そこで更に拍車をかけるのが家でのデジタル端末使用状況ですね・・・。
こちらに関しては、
私が出版している著書を読んで頂きたいところです。

もっとも、
デジタル端末を使用して、授業中に別のことをしていては意味がないので、
この部分をどうするのか?

というのは必須となるでしょう。

・端末の制限を強化する
・それこそ道徳等の出番で、なぜ学習しているのか?を問う
・指導教諭以外が巡回をして、不正に使っている生徒がいないかを見る

等々

これら一例は、
あくまでも【手段】であって、
何が正解ということはないでしょう。

今もそうですが、色々と試してみて、それを共有し、最善策を模索する。

著書にも載せていますが、

「できない理由を考えるのではなく、できる方法を考える」

子どものため・・・という共通目的があるわけですから、
変化が激しすぎる時代に、
大人が「知り」「学ぶ」必要がありますね。

その一部として。
本書を読んで頂くことで、
子どもとスマホに関して、考えるキッカケになれば嬉しい限りです。

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子育て共育アドバイザー/学習塾塾長
野本一真

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この記事を書いた人

親と子が共に育つ「共育」。子育て共育アドバイザー、学習塾塾長。
 中学生のころ、所属していた部活が廃部になり帰宅部に。以来、帰宅ゲーム部として、時代が違えばプロゲーマーになるほどにゲームにのめり込む。また就職氷河期真っ只中にも関わらず、人生は一度しかない!と、上場企業・公務員・大学病院・医療グループ等、職種を変えた転職を行う。バイト時代を含めると10職種以上に及ぶ。その中で、高学歴ドロップアウトを幾度となく目の当たりにし「大人の関わり次第で人生が変わる」ことを痛感。学習塾(個別学習のセルモ)を開業。

 子どもの自己肯定感・自己効力感を育み、急激な変化の時代に「自らが主人公の自らの物語」を歩むことができる力の育成。すなわち、状況を受け入れた上でどうすれば良いか?を自らで考え・行動できる大人へと成長する一助となることを「指導理念」としている。
また、職種を変えた転職をしたため、子どもの言う「何がわからないのかわからない」を幾度となく経験。児童心理学・脳科学も活用し、子どもに寄り添った指導を行う。その子どもの成長には家庭環境が不可欠。

 親と子が共に育つ「共育」。子育て共育アドバイザーとして「親を対象とした親子関係の構築・改善相談」を行っている。近年は子どものスマホの保有率の増加と共にスマホ問題が子育ての問題となっており、その指導・改善方法を広く伝えることで、多くの「子育てで悩む親に何かひとつでも参考になることがあれば」と願い、

スマホの扱い、ルール作り、そのルールを維持するための親子関係構築方法を書いた
『子どものスマホで「困った!」を防ぐ スマホの与え方・使い方の教科書』を出版。

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