令和7年3月。
が発表されました。
その中で悪化の一途を辿っていると思うことがあったので、ご紹介。
中学生の平日のスマホ平均利用時間が5時間超え
スマホの平均利用時間に関して、
本書
Amazon購入リンク
https://amzn.asia/d/4Oo0zyF
の
P70-72では、
令和4年のデータを載せています。
この
令和4年のデータにおける中学生の平日平均利用時間は、
4時間37分。
これも十分すぎるほどに多いですが・・・。
そして、今回
子ども家庭庁が発表した
「令和6年度青少年のインターネット利用環境実態調査」を見ると分かりますが、
中学生の【平日の】スマホ平均利用時間は、ついに5時間超え・・・
です。

出典元
子ども家庭庁「令和6年度青少年のインターネット利用環境実態調査」
見難いと思いますので、出典元のリンクを貼っておきますね。
R06_概要_青少年インターネット利用環境実態調査_調査結果
赤枠で囲ったところ。
13歳・14歳・15歳の欄ですが、
右側の赤枠を見て頂くと、いずれも5時間を超えています。
なによりも、
この5時間超えの時間。
平日1日あたり
ですからね。
中学校へ行き、部活をして、
それでもこれだけの時間の利用がある。
こうなると、
睡眠不足による身体への影響
が
本当に心配なところです。
本書で言えば、
P73-P76ですね。
「もう中学生だから」は通用しない。習慣化が依存を生む
「もう中学生だから」
「もう高校生だから」
こういった言葉、よく使いますよね。
高校生はまだ良いです。
高校入試という人生で初めての経験を経て学年が上がっていますから。
でも、中学生はどうでしょう?
特に何をしなくても、
何が必要ということもなく、中学生になれます。
大人からみれば、
あぁ、この子も中学生になったのねー
と感慨深いものですが、
当の本人達はどうでしょう?
私は学習塾の塾長でもありますので、
新中一生に
「中学生になってどう?」なんて話題を振ったりします。
そのときに多い返答が
「いやー、別にー」
です。
そう。
(必ずしもそうではないですが)
彼・彼女たちにとって、
小6生から中一生になるのは、単に1日経過したに過ぎません。
いくら大人が感慨深いと思っても、
子どもの意識とは乖離があります。
そして、
本書P87、P93にありますが、
感情のコントロール・理性をつかさどる「前頭前野」
が緩やかに成長するのに対して、
本能や感情をつかさどる「大脳辺縁系」は急激に成長します。
この成長の違いが大きな違いであり、
本人の意思の問題ではなく、
そもそも、
子どもは自制が効きにくいもの
です。
中学生になったんだから自分で自制できるでしょう!
というのが大きな間違いになります。
そして、この
「自由な状態が続く」=「習慣化」することで、
脳の成長として自制がきくようになってもやめることができない
いわゆる依存状態が生まれています。
本書
P77 マザーテレサの言葉の一節。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
ですね。
学力の2極化
学習で言えば、
平均点に大差はないものの、平均点の【数字】だけでは確認ができない
「できる子ども」と「できない子ども」の2極化が起きています。
そう、
ふたこぶラクダのような状態です。

これは、
・大人からのアプローチがなく【自由に・好きなことだけに】使ってる子ども
と
・子どもと一緒に、子どもとルールを作り、子どもが適切に運用している
又は
・強制的な学習機会を得ている
子どもの差が大きくなっています。
強制的な学習機会の代表例が学習塾。
学習塾にいる時間はスマホを使うことができません。
塾を擁護したいわけではありませんが、
強制的な学習機会があるかどうか?の違いというのは確かに存在します。
当然、
塾に行かずとも
シッカリとできる子どもは当然います。
ようは、
スマホ保有率がほぼ100%である以上、
これはもう、イコールと言ってもいいような状況です。
本書が子どもの成長を考えるキッカケ。
一助となることを願っております。
念のため。スマホを使わせるのをやめましょうではない
AI時代を迎えている中、
アナログに逆行しましょう!というわけではなく、
デジタルデバイスを適切に使いこなす必要があります。
こういった時代背景を考えても、当然、
スマホ使用を禁止させましょう!
ではありません。
適切に・適度に、使用しましょう!
ですね。
本書を読んで頂くことで、
子どもとスマホに関して、考えるキッカケになれば嬉しい限りです。
ご質問・お問合わせ・講演依頼はこちらから
本書を購入してみよう!と思ったときは
こちらをご覧ください

子育て共育アドバイザー/学習塾塾長
野本一真