先日の
子ども家庭庁、文科省、厚労省、議員、大学教授、
教職員(学校)、自治体教育委員会、AI専門家、民間企業
等々が参加した
「AI時代の教育を考える@衆議院議員会館に出席」
に続き
・AI専門家
・大学教授
・教職員(学校)
・自治体教育委員会
・民間企業
の方と
意見交換をしてきました。
子どもがスマホを持つのが当たり前になったように、
AIを使うことが当たり前の時代が
「もうすぐきます」ではなく「すでにきています」
AIの本格登場により、
有識者でさえも、
10年後ではなく、5年後、
場合によっては2年後の想像がつかないと言われる時代に突入。
そういった変革の時代の中で、
子どもに何が必要か?
前回同様、
まさに
これからの教育を考える
という会でした。
有識者であっても、
たった数年後が読めない
「加速度的に変化の早い現代に必要な教育」も記載しています。
一言でいえば、
学校の成績が良いから大丈夫という時代はとっくに終わっている
ということです。
だからと言って、
(知識習得の)勉強不要論ではありません。
今回は東京駅にほど近い場所で開催
東京駅にほど近い場所で開催。
今回は
どのような「意見交換」「学び」の場になるのか?!
私の著書
において、
最終章の一部に載せている
子育て共育7つの法則
その一部である
②子どもは親の背中を見て育つ
④経験するきっかけを与える
を
子どもたちに示すためにも、
我々大人自身が
「学ぶ」ということを忘れないようにしたいものですね。
VUCAの時代
VUCAという言葉はご存じでしょうか?
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を取ったものです。
すなわち、
AI、インターネット、スマホ、SNS等
「テクノロジーや社会の仕組み、価値観やニーズ等が大きく変化」
という変動性
地球規模での気候変動の発生、感染症、人口減少等
そして、「確実」と思われていたことが「不確実」となる状態
「予測できない状況が発生」
という不確実性
インターネットの普及により、国と国との境がなくなり、
容易に様々な情報に触れることができる便利な時代になった一方、
法律・常識・習慣・宗教の違いも顕在化
「多くの要因が絡み合い、簡単に解決できない」
という複雑性の増加
変動性・不確実性・複雑性といった要素が重なり、
「原因の特定や情報の不明瞭さから、改善が難しくなる(因果関係が曖昧)」
という曖昧性
すなわち、
今までの常識が通用しない状況が起きていると言えます。
このようなVUCAの時代においては、
我々大人が経験した過去の成功体験が邪魔になることも多々あります。
子育てで言えば、
「自分が親から受けた子育て」「親自身が経験した成功体験」
が
これからの時代にそぐわず、
むしろ、子どもの足を引っ張ることにもなります。
これからは時代が加速度的に変化していきます。
様々な情報を得ることで、
子どもに何が必要なのか?を考えて行きたいものです。
このブログを読んでいる方は、
子どもを持つ保護者の方が多いと思いますので、
大学入試制度が大きく変わっていること
も
まさにその一例になります。
高校選びで言えば、
これだけ大学入試制度が大きく変わっている以上、
偏差値が高いから・・・、高校名が良いから・・・、
という
元来の高校選びは、3年後の後悔を生みます。
こういった時代にどのような学びが必要なのか?
AI・ロボットが台頭したVUCAの時代に必要な学びとは
前回の
「AI時代の教育を考える@衆議院議員会館」
においても、
出てきていたキーワードになりますが、
AI・ロボットが台頭しているVUCAの時代に必要な力とは、
「母国語力が必須」
「あくまでも道具であり、使い方次第」
「有用な使い方をするには、与え方が重要」
「自己肯定感・自己効力感をいかに育むか」
今回
AI専門家、大学教授、教職員(学校)、自治体教育委員会、民間企業
各々の立場で必要なことを確認する良い場でした。
それこそ、
ChatGPTに「必要な力」を聞いてみても同様の回答が得られますが、
・コミュニケーション力、その原資となる母国語力(語彙力)
・論理的思考力・批判的思考力といった、複数の視点から物事を考える力
・成長し続ける意志、その原資となる自己肯定感・自己効力感
これらは、
なにも今まで必要ではなかったというわけではなかったものの、
優先順位として、
知識の習得が重きにおかれてきました。
しかし、
知識の習得において、AI・ロボットに敵うはずはありません。
だからこそ、
今後、より一層、
母国語力・思考力・自己肯定感・自己効力感、こういったチカラが必要と言えます。
これらは、
今後、どのように時代が流れても、
まさに【普遍的な力】と言えるでしょう。
学校の成績を軽んじろというわけではないです。が
ただし、
現状においては、
学校の評価制度が変わらない以上、
知識の習得に重きをおかれていることに関して、
しばらく変わらないでしょう。
しかし、
ここで言っていることは、
学校の成績を軽んじろということでは、勿論ありません。
というのも、
基礎知識がなければ、思考する原資がありません。
ただ、
テストの【結果だけ】が全てという時代ではなくなったということです。
大学入試改革を含め、
これだけ
進路選択に変化が起きているなかで、
結果【のみ】を重視した子どもへの声掛けをした結果、
上記で述べた
自己肯定感・自己効力感を下げてしまっては、
これからの時代を乗り切る力を得ることができません。
なぜなら、
自分に自信を持てないから
です。
全く違う「劣等感」と「劣等」の違い
これは、
「劣等感」と「劣等」の違いの影響も受けます。
劣等感という単なる感覚が
本当の意味での劣等に変わっていき
やがて、自己効力感の減退につながる
親が褒めてくれない。自己効力感の減衰
子どもたちと学習結果について話しをしていると、
こんなセリフを聞くことが多くあります。
「褒めるのは一瞬で、あとは出来ない点を言い続ける」
という言葉を聞くことがありますが、
これはまだマシな方です。
「お母さん(お父さん)は、何を頑張ったって褒めてくれない」
「出来たことは無視して、出来ていない点ばかり、グチグチ言う」
と
不満を漏らす生徒が少なくありません。
結果はもちろん重要です。
ただ、
結果と同じぐらいに、
【本人が本人自身と比べて】どのように成長しているのか?
こういった点を見て、
そして、
認めて行きたいものですね。
そうした力が育まれない場合、
私がサラリーマン時代、
人材教育として、何度も対応することになった、
「高学歴で(偏差値的な)頭はよいが、
ストレス耐性が低く、ドロップアウトして、ニートになる」
という【確率】が
増えることにもなりかねません・・・。
卒塾生の成長。自らで考える訓練を受けることが社会で生き抜く力になる
https://life-design-branding.com/blog/study/sotujukusei-growth-re
で、どうすればいいか?を【自分で考えられる】力が大切な時代
今までお伝えした通り、
大人もついていけないぐらいの時代の変化が訪れています。
下記ブログの生徒は、
いわゆる学習が極端に苦手な生徒。
小学校1年生から中学校三年生まで通ってくれました。
ただ、
お母さんの子育ても、
当塾での指導も、
【本人にとってできるようになったこと】
に
フォーカスした声掛けを続けてきました。
学力結果だけ?!「非認知能力」の獲得が言われる時代に必要なこと
https://life-design-branding.com/blog/event/hinintinouryoku
読んで頂けましたか?
どのように思いましたか?
自分のことを理解し、素直に受け入れ、どうすればよいかを考える。
元来のコミュニケーション力があるうえで、
本を読む学びのなかで、
語彙力を付けてきたことが何よりも大きな要素となっています。
この生徒。
いわゆる5科は(先天的に)苦手でしたが、頑張っていました。
そして、
上記ブログのあと、
高校進学後に遊びに来てくれました。
ここでも成長を感じる言葉を聞くことができました。
2つのバイトをしているとのこと。
引っ越しのバイトと、お弁当屋のバイト。
お弁当屋のバイトは、引っ越しのバイトと違い、
商品の受け渡し・サイドメニュー調理・食器洗い・ゴミ出し・売上入金と多岐にわたる。
そして、引っ越しのバイトと違い、ミスをしてしまう。
そうなると、怒られたくないので避けたい!と思うところですが・・・。
「ミスをしまくっているがやりがいがある」
とのこと。
話しを掘り下げると、
「ミスをしている方が、仕事を覚えてキチンとやりたいと思うし、それがやりがいになるから」
と・・・。
いかがでしょうか?
逃げるのではなく、
現状を把握し、どうすればよいか?を考え、
それを身につけることに対して、やりがいを感じる。
こういった言葉を口にする生徒が、
ドロップアウトする可能性は相当低いでしょう。
そして、
正直、大人でもなかなか言えない言葉かもしれません。
また、
我々大人も数々の失敗をして、成長してきました。
その意味では、
テスト結果は、
次へ向けてどうすれば良いか?
を
考える機会として、成長を促していきたいですね。
小中学生もPDCAサイクルを身につける
https://life-design-branding.com/blog/event/corona-kyuukou-pdca
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