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スマホによる睡眠不足の影響は甚大です

今回は、スマホの不適切な利用による

【子どもの睡眠不足】についてお伝えします。

スマホの保有率については別のブログでも紹介しています。

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現在、中学生のスマホ保有率は
「91.0%」を軽く超えるようになりました。
10年前は「2%」程度。
(20%ではないですよ。)
この急激な変化により、
スマホが子育ての新たな問題になるわけです。

そして、この急激な変化に
スマホを与えている親が
まだまだ対応が出来ていないことが見受けられます。

というのも、

学習塾の塾長として、生徒を見ていますが、
眠そうにする生徒が以前よりも確実に増えているのが実感できます。

その理由のひとつに、

親に隠れて夜中にスマホをつかっている

という事実があります。

親に隠れて・・・ですから、
それはつまり、
親が気が付いていないケースが多いというのが問題です。

それがどのように起こっているのか?

それは、
「夜〇時以降は使わない」というルールがあっても
容易にルールを破れる状況だからです。

もっと具体的に言うと、

親が寝たらスマホを自室へ持っていき、
スマホでゲームやYouTubeで遊び
親が起きてくる前に戻す

という方法が使われていることが非常に多い。

親からすると、
自分が寝る前に子どもが寝ていて、
自分が起きた後に子どもが起きてくるので、
【超寝不足状態になっているとは思っていない】

そして、学校や塾で居眠りをする・・・。

1日の中で一番多く過ごしている学校での授業が聞けていなければ、
分かるようになるわけはありません。

ただ、家での様子は普通なので、
「うちの子は真面目なのに、なんで成績があがらないのか?!」
「うちの子に限ってそんなことはない!」
という
勘違い親の出来上がり!となります・・・。(T_T)

あなたの子どもは、
このような事態にはなっていませんか?

そして、睡眠不足は
体の成長に必要なことはもちろんのこと、
メンタルにも悪影響を及ぼします。

生徒の中には、
不機嫌な態度をとる生徒、情緒不安定な生徒がいます。
話しを聞いてみると、
寝不足であるケースが多々あります。

具体例を言うと、
私が小学4年生から見てきたある生徒は、
6年生に進級した頃からネガティブ発言が極端に増加。
常にイライラしており、
暴力的な言動が見受けられるようになりました。
話しを聞いたところ、就寝時間が1時や2時という、かなり乱れた生活。

保護者様の協力を得て、乱れた生活を改善したところ、
こういった言動がなくなりました。

こうした子どもを取り巻く様々なこともあり、

私の知り合いの医師が座長を務めた
厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」の改訂案


「健康づくりのための睡眠ガイド2023(案)」

「こども版」

では
こういった話題でよく出てくる
「医師が推奨する子どもの睡眠時間」
と共に、

「子どもが、自分の寝室へ、いかにスマホ(デジタル機器)を持ち込ませないようにするか」

という点に
焦点が当たっていると、
このプロジェクトに参加している別の医師から話しを聞きました。

いよいよ、医師(厚生労働省)から見ても、
スマホと睡眠の問題について、看過できない事態となっていると言えます。

なぜなら、

厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」の頃には
こういった項目がなかったから。

それだけ、子どもとスマホの関係に大きな変化が起きています。

また、もう一点、
気をつけたいところとして、

子どもの場合「入眠時刻の先送り」をしてしまいがちとのこと。

これは、
寝ないといけないのに楽しいことをやめられず、就寝を先送りすることを指しており、
子どもの意志の強さの問題ではないことを知っておきましょう。

だからこそ、

【夜は物理的にスマホを預かる】というルールを実行したいところです。

3月25日に発売する書籍では、
こういったことも載っていますので、
ぜひ、お手に取って頂ければ幸いです(^^)

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この記事を書いた人

親と子が共に育つ「共育」。子育て共育アドバイザー、学習塾塾長。
 中学生のころ、所属していた部活が廃部になり帰宅部に。以来、帰宅ゲーム部として、時代が違えばプロゲーマーになるほどにゲームにのめり込む。また就職氷河期真っ只中にも関わらず、人生は一度しかない!と、上場企業・公務員・大学病院・医療グループ等、職種を変えた転職を行う。バイト時代を含めると10職種以上に及ぶ。その中で、高学歴ドロップアウトを幾度となく目の当たりにし「大人の関わり次第で人生が変わる」ことを痛感。学習塾(個別学習のセルモ)を開業。

 子どもの自己肯定感・自己効力感を育み、急激な変化の時代に「自らが主人公の自らの物語」を歩むことができる力の育成。すなわち、状況を受け入れた上でどうすれば良いか?を自らで考え・行動できる大人へと成長する一助となることを「指導理念」としている。
また、職種を変えた転職をしたため、子どもの言う「何がわからないのかわからない」を幾度となく経験。児童心理学・脳科学も活用し、子どもに寄り添った指導を行う。その子どもの成長には家庭環境が不可欠。

 親と子が共に育つ「共育」。子育て共育アドバイザーとして「親を対象とした親子関係の構築・改善相談」を行っている。近年は子どものスマホの保有率の増加と共にスマホ問題が子育ての問題となっており、その指導・改善方法を広く伝えることで、多くの「子育てで悩む親に何かひとつでも参考になることがあれば」と願い、

スマホの扱い、ルール作り、そのルールを維持するための親子関係構築方法を書いた
『子どものスマホで「困った!」を防ぐ スマホの与え方・使い方の教科書』を出版。

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